便利だけれども危険な側面もあるからこそ、レーザーポインターは法律できちんと管理されているのです
規制される前は安かろう悪かろうなレーザーポインターが多く、ガチャガチャなどから誰でも簡単に買える状態になっていました。
そのような手軽な入手経路から、好奇心旺盛な子供の手に渡るようになってしまい、その結果として幾つかの悲惨な事故・事件が起こってしまいました。
レーザーポインターのレーザー光線が目に入ってしまった事から、網膜の損傷を生じてしまい、視力の大幅な低下が起こってしまったりしたのです。
それらの事例はこちらの国民生活センターの発表からも確認する事が出来ます。
そこで経済産業省はレーザーポインターを規制対象に掲げる事で、悲惨な事故や事件の再発防止を図りました。
具体的には消費生活用製品安全法(以下、「消安法」)と言う法律の特別特定製品と言う規制対象に ” 携帯用レーザー応用装置 ” を追加し、製造者や輸入事業者に対しての様々な義務を課し、PSCマーク制度の対象製品となったのです。
その携帯用レーザー応用装置と言うのが、所謂レーザーポインターなのです。
PSCとはProduct Safety of Consumer Productsを略したもので、消費者製品の製品安全を意味しています。
消安法の只の特定製品であれば自己確認だけで済むのですが、レーザーポインターが分類される特別特定製品になると、登録検査機関による厳しい適合性検査が義務付けられ、合格した製品にのみPSCマークを表示する事が許されます。
PSCマークの表示が無いレーザーポインターは、販売のみならず販売を目的とした陳列さえも禁止されています。
安全なレーザーポインターかどうかを確認したければ、製品にこのPSCマークが有るかどうかで簡単にわかります。
もっとも2016年にはこのPSCマークを偽装した事件も起こっていますので、やはりこのPSCマークの確認にプラスして、安心なブランドを選択するのが無難かもしれません。