似て非なるレーザー(LASER)とLEDの違いを知っていますか?
こちらのページで説明していますが、レーザーポインターのレーザーとはかなり特殊な光です。
では名前が似ているLEDとは一体何者で、レーザーとは何がどの様に違うのでしょうか?
実はLEDもレーザーと同じで、或る英語を略したものとなります。
復習となりますが、レーザー=LASERはこちらの略で輻射の誘導放出に因る光増幅と言う発信原理を表したものとなっています。
レーザーは光同士を矯正して増幅させている特別な光と言う感じでしょうか。
一方のLEDは、
LEDはレーザーと比べると単色性や指向性は負けてしまいます。
しかしながらLEDはレーザーよりも単純な構造で、その他の光源と比べると単色性や指向性は比較的高いのが特長となります。
だからLEDとレーザーはどちらが優れていると言うのでは無く、その他も含めた違う特長をどのように使い分けるのかと言うのがポイントになって来る訳です。
LEDはその特長を活かし、身の回りでは照明などの実用途で大活躍しているのはご存知の通りです。
だからレーザーと言うよりも、LEDの特長を見る為に今迄の照明の代表選手である電球や蛍光灯と比較してみたいと思います。
電球や蛍光灯などよりもLEDは長寿命である
長寿命であると言うのがLEDの一番大きなメリットと言えるのでは無いでしょうか。
電球の寿命は1,000-2,000時間、蛍光灯の寿命は6,000-12,000時間程度と言われているのに対し、LEDは40,000-60,000時間程度と言われています。
単純計算するとLEDは電球の30倍以上、蛍光灯の5倍以上の長寿命となります。
勿論、使用環境や方法などによって実際は違っていくのでしょう。
因みにLEDの寿命を40,000時間と言う短い方を取り、一日10時間の使用を想定すれば、これまた単純計算で4,000日、即ち実使用では10年以上の寿命を期待出来る事になります。
LEDが使われているような照明は、室内全体を照らす為に基本的に高い所に設置されているのが普通です。
その為、それらを交換する為には大変な手間が発生していました。
そのような照明がLEDに替わり交換頻度が10年に1回となれば、メンテナンスコストは本当に安くなって助かるのは間違い有りませんね。
電球や蛍光灯などよりもLEDは省エネルギーである
昔から在る電球のエネルギーの変換効率はとても悪く、流した電気エネルギーの10%ほどの発光しかしていませんでした。
残りのほとんどは無駄な熱に変わってしまっていたので、発光している電球は恐ろしいほど無駄に熱くなってしまっていた訳です。
あの熱と言うのは望まれていない、典型的なエネルギーロスなのです。
それと比べると蛍光灯はその倍の20%も発光していて、更にLEDは30-50%程も発光しているのです。
単純計算すると、電球と比べるとLEDの電気代は1/3以下が期待出来そうですね。
電球や蛍光灯と違い可視光LEDは紫外線を出さない
レーザーほどでは無いのですが、LEDも電球や蛍光灯と比べると波長幅がかなり狭いと言う特長を持っています。
だから結果として可視光のLEDは電球や蛍光灯と違い、紫外域の波長の光を出さないのも大きな特長となるのです!
紫外線が出る光源のデメリット、何だかわかりますでしょうか?
紫外線とは強力な波長なので、照射された物は少しずつですが劣化してしまいます。
長期的には物の色が褪せてしまったり、変形してしまったりするのです。
人間の目にも似たような効果が有り、紫外線は角膜などの損傷にも繋がってしまいます。
更に紫外線は虫を寄せ付けてしまうので、電球や蛍光灯の周りには虫の死骸が集まっているのを体験した事は無いでしょうか。
紫外線を出さないと言うのは、可視光LEDの大きな特長なのです!
レーザーとLEDの違いのまとめ
レーザーの一種、半導体レーザーは英語ではLase Diode、略してLDと、ますますLEDと紛らわしくなってしまいます。
レーザーポインターはこの半導体レーザー、LDを使っています。
レーザーポインターはペン型が多いですし、LED懐中電灯と似た様な形なので混乱されてしまいがちです。
またレーザーポインターは法律の規制に適合させる為、通電状態を表示させる為のLEDを搭載しているタイプが多いので、ここでも混乱されてしまいがちだったりもします。
まとめていきますと、性質としてもレーザーとLEDは、違うどころか他の光源と比べるとむしろ似ている点は多いような気がします。
しかしながらレーザーはやはり特別な光で、ここに上げた光源で何となく序列を付けるとしたら、
と言うような感じがしています。
..まとまりましたでしょうか。(笑)