レーザーポインターの強力な光は目に入ると危険で、肌への照射も避けなければなりません
レーザーポインターから照射されるのはレーザー光です。
レーザー光とは人工的に増幅された特別に強い光です。
しかもレーザー光は波長が揃った光なので、自然の光と異なり集光し易いと言う特長も持ち合わせています。
だからレーザーポインターを適切に使用する事が出来れば、他には無い非常に有用なツールとなります。
その一方でレーザーポインターは不適切に使用されてしまうと非常に危険となり、更に巷に氾濫している強力な危険レーザーポインターは深刻な凶器とさえ言えるのです。
こちらではレーザーポインターなどから照射されるレーザー光が、どの様な危険性を孕んでいるのかをまとめていきたいと思います。
目次
レーザーポインターの目への危険性
レーザーポインターから出るレーザー光はその特性上、通常は可視光、つまり目で見える波長域である400-700nmの光となります。
人の目は感じられる光に対しては敏感に、瞳孔を大小変化させる事によって明るさ・暗さに順応しています。
そして可視光の強い光を受けると、通常は瞬きなどの嫌悪反応によって目を保護しようとします。
暗所で精一杯光を取り込もうとしている目の状態で、嫌悪反応として自然に瞬きをする0.25秒程度の間に、入ってしまっても危険性が回避出来ると思われている出力がレーザーの規格で言うクラス2です。
だからクラス2などを条件とする検査を合格した、PSCマークが付いているレーザーポインターは安全と言う訳です!
しかしながらお気づきかもしれませんが、意図的に0.25秒以上照射されればリスクはどんどんと高まっていきます。
またクラス2相当である1mWを超えた強力な危険レーザーポインターでは、瞬きなどでも目の損傷を回避する事は出来ないでしょう。
可視光の場合は網膜までレーザー光が届いてしまいます。
網膜まで強い光が届いてしまうと、一時的な雪目状態から、網膜が不可逆性の損傷を受けてしまい、結果として視力の低下や視野の欠損が生じてしまい、最悪の場合は失明してしまう訳です。
因みにレーザーポインターでは可視光以外と言うのはあまり考えられませんが、可視光よりも短かったり長かったりする波長域のレーザー光の場合、目の表面の角膜や付近の水晶体を損傷、最悪の場合は失明する事になってしまいます。
いずれにせよ目の損傷と言うのは不可逆性=基本的には治らないので、本当に深刻な問題となってしまうと言う事を決して忘れない様にして下さい。
レーザーポインターの皮膚への危険性
強い光は皮膚にも影響を与えます。
身の周りでわかり易いのは、日光浴をすると肌が焼けて黒くなると言う事例ではないでしょうか。
日焼けは主に紫外線と言う可視光よりも短い波長域が影響する、肌の軽い火傷です。
しかしながら日焼けの様な軽い皮膚障害は可逆性が有り、暫くすると自然回復してしまうので然程大きな問題とは成り辛いと考えられます。
しかしながらいずれにせよどの波長であっても、強力なレーザー光が当たれば、皮膚には火傷の様な症状が出るので気をつけなければなりません。
安全なレーザーポインターの出力レベルであれば本来は問題無さそうですが..後悔先に立たずなのでわざわざ皮膚に当てない様に注意して下さい。
レーザーポインターの身体のその他への危険性
人間の身体は約60~70%の水、そして約20%のタンパク質から出来ています。
レーザー光の出力が強くなるにつれて、照射されたタンパク質はその光や熱の作用に因って
発赤 < タンパク凝固 < 炭化
となってしまう筈です。
..嫌な予感しかしないですよね。
だから兎に角人間や生き物に向かってレーザーポインターなどを照射しない様にして下さい!
レーザーポインターでの失明や火傷などの危険性についてのまとめ
いかがでしょうか?
万一の際に起こってしまう、の危険性を理解していただけましたでしょうか?
兎に角、強力な危険レーザーポインターは目にとって最悪の凶器となる危険性を孕んでいます。
そして目に傷害を受けてしまうと基本的に自然治癒はしませんので、本当に大切にしなければなりません。
だからこそPSCマークの付いた安全なレーザーポインターのみを自分でも使い、また周囲の人にも使わせる様にしなければならないと理解して、危険なの排除にあなたも力を貸して下さい!